【動画あり】坂東玉三郎 人間国宝に

伝統的な芸能や工芸の分野で高い技術を持つ重要無形文化財の保持者である人間国宝に、歌舞伎の坂東玉三郎など４人が新たに認定されることになった。

新たに認定されるのは、歌舞伎の坂東玉三郎（６２）と狂言の山本東次郎さん（７５）、木工芸の灰外達夫さん（７１）と竹工芸の藤沼昇さん（６７）の４人。

坂東玉三郎は、昭和３２年に初舞台を踏み、昭和３９年に五代目・坂東玉三郎を襲名。時代物や世話物、舞踊とあらゆる分野の女形の芸に精通し、美しく品格のある高い演技力が評価されている。

狂言の山本東次郎さんは、大蔵流山本家の芸風を守りながら独自の境地を確立したほか、新作能の創作などで成果を挙げたことが評価された。

灰外達夫さんは、木工芸の中でも板に切れ込みを入れて部分的に曲げる「挽曲技法（ひきまげ）」の高い技術を持ち、木目を生かした独自の作風を確立したことが評価された。

藤沼昇さんは、細く割ったひごを編む竹工芸の幅広い技法を身につけ、格調高く独創的な作品を生み出したことなどが評価されてる。

４人には、技術の向上と後継者の育成のため、毎年、国から２００万円の助成金が交付さる。


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